
この度、夏の北海道で学会が開催される運びとなりました。日本小児看護学会 第19回学術集会の開催に当たり、一言ご挨拶申し上げます。
この学会は私が大学院生の時に発足し、あれから19年になろうとしています。子どもで言えば、teenager 最後の学会ということで、多くの先達、特に吉武香代子先生や故常葉恵子先生の蒔いた種が間もなく成人式を迎えます。ご挨拶文を考えながら、諸先輩のご苦労と決断を思い、ちょっとしみじみした気持ちになりました。
さて、今回のテーマは「大地の力、子どもの力、語ろう未来—小児看護」といたしました。北海道らしく、力強く、未来に羽ばたくイメージの中で生まれたテーマです。大地は「海」「空」と同じように万人に開かれ、命を培い、命の終わりを受け入れ、そして次の命を育むもので、母親や父親そして看護と置き換えてもよいと思っています。子どもの力ですが、これまでの医療は「子どもは何も分からない。説明してもムダ」という前提で動いてきましたが、実は、私達が子どもの力を発揮させてこなかったことに気がつきました。子どもはひとりでは力をだすことができませんが、私達が「安心できる場作り」に成功すると、医療処置においても「やる気」を出してくれます。これからの小児看護は、どのタイミングで、子どものどのような部分に、どのような方法で関わるかを語り、子どもがやり通す力を発揮でき、子どもと親・家族が「受けたい看護」を追究していきましょう、という意気込みをこのテーマに込めました。
実際の構成は、特別講演、教育講演、テーマセッション、交流セッション、そして新しい企画として学会前夜にプレセミナーを4テーマ考えました。詳細は、ホームページの各コーナーをクリックして見て頂きますが、交流セッションは皆さんがもっているテーマを皆さんが語り、それに関心がある人が集うという最も学会らしい企画です。是非、ご応募下さい。
この季節、北海道はウニ丼が美味しく、果物もいろいろあり、ラベンダー祭りも重なり最も輝いています。是非、美味しい北海道の空気を吸い、学会を楽しみ、北海道を楽しんで下さい。係一同、みなさまのご参加をお待ち申し上げております。
2008年9月
日本小児看護学会 第19回学術集会
会長 蝦名美智子
(札幌医科大学保健医療学部 小児看護学)


